令和4年9月27日 故安倍晋三国葬儀

令和4年9月27日 故安倍晋三国葬儀

国葬は厳粛に執り行われました。

新型コロナウイルスも収まりきっていない時期でしたので、葬儀への参列者は制限されていました。

世界各国から参列の希望が届く

外務省は、安倍晋三元首相の国葬に出席する外国要人について、217の国・地域・国際機関から出席の連絡があったと発表しました。

数多くの一般参列者

一般献花には午後6時までに約2万3000人が訪れ、政府は受付時間を延長して対応していました。

なぜか、メディアでは一般献花にたくさんの人が訪れましたが、反対デモも行われ、、、と賛成と反対が同等のように報じていました。

実際のところ、反対デモに参加していたのは300人程度でしたので、国民の総意は圧倒的に安倍元総理への弔意を示していたと言えます。

菅義偉元総理の弔辞

菅さんの弔辞には私も涙をこらえきれませんでした。

事件の発生から国葬まで

それでは、ざっくりと、事件の発生から国葬までの一連の流れを振り返りたいと思います。

突然の悲劇

参院選中のまさかの出来事でした。

私も初めてその悲報を聞いた時、頭が真っ白になってしまったのを覚えています。

しばらく、仕事も手に付きませんでした。

令和4年7月8日 事件は起きた

安倍元総理(67)が令和4年7月8日午前11時半ごろ、奈良市の駅前で撃たれました。

搬送先の奈良県立医科大学付属病院は、午後5時3分に死亡が確認されたと発表しました。

令和4年7月10日に投開票される参院選のため、応援演説をしている最中のことでした。

容疑者は山上徹也(41歳)です。

事件の真相については、現時点では分からない点も多く、解明を待つことにします。

私のような素人が語れることは何もありません。

国葬までの経緯を

安倍元総理が亡くなってから、国葬が執り行われるまで、世論は政争に振り回されていました。

まずは、事件発生後の日本大手メディアと野党と与党内の動きについて解説していきます。

事件発生後の世論

安倍元総理が亡くなった後、国内の世論は旧統一教会問題と、国葬反対ばかりが取り上げられました。

宗教についての議論も、国葬についての議論も、まともな話し合いは目にしていません。

旧統一教会問題

安倍元総理を銃撃した容疑者の生い立ちにおいて、母親が旧統一教会の信者であり、かつ、多額の献金を行っていることが判明しました。

それを理由に、旧統一教会に対して、霊感商法、カルト宗教といった批判が溢れました。

その勢いはすさまじく、政治家においても、旧統一教会とちょっとでも関係を持ったらメディアから猛批判を浴びるような事態になりました。

連日、昼間のワイドショーでは旧統一教会を取り上げては、関係のある議員をつるし上げていました。

特に自民党の清和会(安倍派)の議員は、過去に旧統一教会の講演に出たことがある者が多く、批判が殺到しました。

左翼運動(左翼野党、活動家)の矛先は、実は最初から、自民党の清和会(安倍派)に向いていたのです。

そもそも、日本には信仰の自由が憲法で約束されてますので何を信じようとその人の自由です。

共産主義や創価学会が良くて旧統一教会がダメであることの議論は昼間のワイドショーではなされていません。

国葬の是非について

安倍元総理は戦後最長の総理大臣ですし、その功績から考えても、また、我が国は暴力による政変を許さない、という意志を示すためにも国葬を執り行うべきだと、私は考えます。

しかし、大手メディア、共産党、社民党、立件民主党の議員らは、声を大きくして国葬反対を主張していました。

国葬の開催そのものに反対しているのは、そういう方々だけでした。

多くの国民は安倍元総理の国葬に賛成していました。

国葬決定の手続き

岸田首相による国葬決定の手続きには問題がありました。

内閣法制局に確認するだけで、最終的に閣議決定という形で国葬を決めてしまいました。

本気で故人への追悼の場としたいなら、反対派を真っ先に説得しなければならないのですが、岸田首相はそういった調整は行いませんでした。

結果として、国葬決定の手続きに関して反対を訴える理由を左翼政党に与えてしまいました。

国葬の日程について考察

9月29日は日中国交正常化50周年記念日でした。

安倍元総理の国葬は、その直前の9月27日に執り行われました。

政治の世界でスケジュールは重要です。

本来であれば、9月29日に日本はチャイナとの友好を全世界にアピールすることとなっていました。

しかし、岸田首相は、安倍元総理の国葬をぶつけることで、世界に対して全く真逆のメッセージを打ち出すことに成功しました。

これは外交政策上の妙手と言えるでしょう。

政治的な話題は「表面上の大義名分」だけでなく、「語られることがない政治的背景」を考慮しないと物事の本当の意図を掴み取ることは難しいものです。

日本のマスコミや左翼政党が国葬へ必死に反対する理由も、、、分かりますよね。

自民党内の派閥闘争、左翼も加えて、しょーもない図式

安倍元総理が亡くなってからの騒ぎ(宗教問題、葬式問題)は不毛な政局争いによってもたらされたものです。

関係者の特長を解説

自民党内の主要派閥と左翼政党などについて、こんな感じかと思われます。

勢力特徴
清和会(安倍派99人)指導者を失ってしまった、旧統一教会との関係議員が多い
宏池会(岸田派46人)総裁派閥で反清和会
平成研(茂木派56人)清和会を潰したい、次の総理を狙いたい
党内野党河野太郎で一発逆転したい、左翼も利用する
左翼政党自民党を叩くことが存在理由
左翼活動家ノイジーマイノリティー

しょーもない図式

旧統一教会問題は清和会を攻撃するための材料です。

国葬反対は、それそのものが野党の存在理由です。

旧統一教会問題は政争の具

特に、旧統一教会問題は自民党内の派閥闘争でも利用されているので、収束する気配がありません。

だから、信仰の自由とか、創価学会は良いのか、共産主義は良いのか、といった議論がなされないのです。

旧統一教会問題は政争の具でしかありません。

それに振り回される世論は、政治のリテラシーが低いと言えます。

安倍元総理の功績

安倍元総理の功績については別の記事で書いていきたいと思います。

今回はこれにておしまい。