地球温暖化のファクトフルネス(杉山大志)
地球温暖化のファクトフルネス
キヤノングローバル戦略研究所
実は、キヤノングローバル戦略研究所さんでYoutubeチャンネルをされてています。
私は、これがきっかけで『地球温暖化のファクトフルネス(杉山大志)』を手に取りました。
地球温暖化のファクトフルネス
ファクトフルネスというだけあって、エビデンスを基づき丁寧に解説されています。
「第I部観測」の小見出しだけでも紹介させてください。これだけでも、まじか!と思ってしまいます。
- 台風は増えていない
- 台風は強くなっていない
- 超強力な台風は来なくなった
- 地球温暖化は30年間で僅か0.2℃であった
- 猛暑は温暖化のせいではない
- 短時間の豪雨は温暖化のせいではない
- 集中豪雨は温暖化のせいではない
- 寒さによる死亡の方が暑さによる死亡より遥かに多い
- 東京は既に3℃上昇したが繁栄している
- 山火事は温暖化のせいではない
- 海面上昇は僅かでゆっくりだった
- シロクマは増えている
- 砂浜の消失は温暖化のせいではない
- サンゴ礁の島々は海面上昇で沈まなかった
- エゾシカの獣害は温暖化のせいではない
- 災害による損害額の増加は温暖化のせいではない
- 食糧生産は増え続けている
- 気象災害による死亡は減り続けている
- 気候に関連する死亡は減り続けている
- CO2は既に5割増えた(だが何も問題は起きていない)
これらを全てエビデンスに基づき説明していますので、私は「本当はそうだったのか」と感心してしまいました。
この内容に対してどんな反論が出来るのか、国立環境研究所の誰かに聞いてみたいですね。
地球温暖化についての議論
私は地球温暖化にまつわる様々な議論を俯瞰して考えたいと思っています。
- 二酸化炭素が地球気温に最も影響するという説
- 太陽が地球に与える熱量が地球気温に最も影響するという説
- 水蒸気や雲が地球気温に最も影響するという説
- 気温上昇により地球環境が悪化するという説
- 気温上昇により地球環境が悪化しないという説
- 自然エネルギー依存の社会的、経済的な影響
- 原子力発電の技術革新
- 火力発電の技術革新
- 脱炭素社会で得をするのは誰か
- 脱炭素社会で損をするのは誰か
現在の気候学は未熟
現在の気候学は、いわゆる "シミュレーション" に基づいて結論が導き出されています。
ですが、その "シミュレーション" が未熟です。
現に第1次評価報告書(First Assessment Report 1990)における予想は外れています。
(特段の対策がとられない場合)、21世紀末までに、全球平均地上気温は約1~3℃の上昇[10年間で約0.3℃(0.2~0.5℃)、2025年までに約1℃、21世紀末までに3℃の上昇]が予測される。
気象庁による地球の平均気温がこちらです。
徐々に上がっていますが、2025年までに約0.5℃しか上がってません。
第6次報告書
2021年には第6次報告書が出されましたが、結論が「21世紀中に地球温暖化は1.5度及び2.0度上を超える」です。
この結果の正しさを確認するためには、100年の年月が必要です。
こんな予想なんの意味もないですね。
100年後の前に、まずは、10年後の気温を的中させてくれ。